■■■SHOCKING PINK

日々の徒然をダラダラと。

迷子猫

残業中、先に帰った筈の後輩が戻ってきた。
名指しでちょっと来てくれと呼ばれる。困った様子で「下で猫がくるくるしてて」という。意味が解らない。
とにかく来てくれれば解ると言うので着いて行く。
エレベーターを1階まで降りると、小さなエントランスがあるのだけど、その隅っこに子猫が居た。
壁際の隅っこで縮こまっている。頭からお尻まで20センチもない。まだ全然親離れのできる月齢に見えない。どうやって入って来たのか。
「あんた、お母さんはどうしたの?どうやって入って来たの?」
話し掛けながら近づくとシャーッと威嚇された。うん、人間怖いよねごめんね。見たところ、毛並みもきれいだし目やにも出ていなくて元気そう。怪我や病気で力尽きて座り込んでる様子ではなく、保護の必要はないと判断。
多分、自動ドアが自力で開けられなくて困っているだけだ。外に出られるようにしてやるだけでいいだろう。

後輩にそう説明すると、感心していた。
後輩曰く、猫のことが全くわからないから、具合を悪くしているのかと思い、動物病院に連れていかねばならないのかと思い、とりあえず自分よりは猫に詳しいだろう私を呼びにきたそう。


捕まえて自動ドアを開けて、子猫は一目散に走り去って終わり。ちょっとだけ引っかかれた◎
あんなに走れるんだから、やっぱり体調の心配はしなくて大丈夫。車に気をつけてね、とだけ声をかけた。